
今年も年越しは山形、出羽三山神社のある羽黒山でした。毎年のことながら、日本らしさにあふれる神聖な時間に身をおくたびに、静かにいろいろなことをおしえられます。何度出かけても、まだまだ、おしえられることがある。自然は、ほんとうに偉大なのですね。

茅葺き屋根のやぐらでは、薪をくべて大きな炎を囲みます。そこでいただく、とんぶりの塩漬けを混ぜ込んだだけのシンプルなおむすび(山伏用語で“てんまり”といいます。)がおいしくて。にぎりこぶしよりもはるかに大きいのですが、2個、3個と食べてしまいます。手作業でつくられた、お漬け物といっしょに好きなだけどうぞと振る舞われます。
美味しい。美味しい。言いたい言葉はこれだけになる時間。
ほんとうに美味しいものは、何も飾らずとも、美しいものです。味だけではなく、見た目とはちがう深いところから感じられる美しさを合わせ持ったとき、食事も美学となり得ると思っています。
美意識をもって、食べるものも、生き方も選択していくべきだと思っています。
理想どおりにはいかないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのように思い込んでしまったらそのとおりにしかならないので、とてももったいないです。ちょっと、やってみる。残された時間はどのくらいなのかは誰もわからないのですから、人生ここらへんからは、ちょっと楽しんでみるのもいいですよね。
皆さまの新しい年が、美しい光にあふれますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
# by noyau-f | 2012-01-19 15:33 | 東日本大震災の日から

夕べは友人や親しい人が集まって、ノワイヨ忘年会をおこないました。久しぶりに元スタッフのお二人も手伝ってくれて、お料理もたくさんご用意することができて大満足です。元スタッフのペチカの美穂ちゃんは大きな天然酵母カンパーニュを、久美子さんはとっても美しいケーキをそれぞれ焼いてきてくださいました。そして、出席者の皆さんにも持ち寄り一品をお願いして、いろいろな食べものがずらりと並び、ノワイヨの一年の締めくくりにぴったりの雰囲気にしていただきました。皆さん、楽しい時間をほんとうにありがとうございました。
いつ、どこのお席を見ても、皆さん笑顔! 満員の店内は熱気で結露をおこしていました。そのため外からはぼんやり曇ってしか中が見えないので、まるで秘密の集会のようでした。大笑いして、おしゃべりしている姿をキッチンから見ていたら、とてもじーんとしました。こうして、気の合う人たちと美味しいものを食べて、笑って、ただそれだけのことなのに、この空間は魔法のようにあたたくて幸せな光でいっぱい。キッチンの中でみんなにお茶を淹れたりしながらその様子をながめている時間はこの一年を支えてくださった多くの皆さんに感謝せずにはいられませんでした。ノワイヨがいまあるのは、ここを好きだといってくれるお客様と友人と夫のお陰です。
今年の出来事は決して忘れてはならない。いつでも、生きていることに喜びをちゃんと感じていたいと思います。
# by noyau-f | 2011-12-27 15:35 | 東日本大震災の日から
四季は何があっても、何度でも繰り返し巡ってきてくれます。あれから春、夏、秋が過ぎ、そろそろ冬がはじまります。
先日、ようやく私たちの自宅の地区でも赤旗の家の解体がはじまり、母屋も取り壊していただきました。自宅前の私道には10軒ほどの民家が並んでいましたが、そのうち、8軒が取り壊され、更地となりました。ブルドーザーがあちこちに4〜5台。破壊的な音。解体されているシーンを見たい人は誰もいない中、住人では私たちだけがただ呆然と見ていました。いままで家を失ったことについて何も言わなかった義母が、取り壊しがはじまったとき話し始めました。「何十年、ここにいたのかなー」「シンゴが小さい頃だったなー」歯をくいしばらなければ、あっというまに涙がこぼれます。でも、誰も涙は見せません。心の中で通じ合っている同じ気持ちを言葉もなく、やりとりしている感じです。
10軒のうち2軒は亡くなられて持ち主がいなくなった家。そのほか5軒はもう別の場所に移り住みました。ご近所さんがばらばらになった今、何もかもが思い出になっていく。すっかり変わってしまった景色。がらんとした景色。もう戻れないのだよと、はっきりと言われたかのようです。
終わりは始まり。というフレーズがありますが、そうとも限らないのだということもおしえられました。まだ、始まりだよとは言えない人たちが、たくさん、たくさんいます。
私たちも、まだ始まっていません。あの日のままです。
でも、それは、弱者ではないし、悲しいことでもないし。そのとき、そのときがとても大切に精一杯に思える、むしろ何かが豊かです。
被災地ではみんなが自分よりひどかった人のことを思いやっている。
家をうしなった人は家族を亡くした人より私は大したことない。家族を亡くした人は、自分が生きていることを苦しんでいる。風評被害を受けている農家の人は家が被災した人よりましと言う。
家もある、家族の命もある、日常生活が過ごせる。それなら、その瞬間をぜひ楽しくいてほしいです。放射線のこととか気がかりだとは思いますが、今この瞬間を忘れていないかどうか心配になります。命の尊さというのは、もっと別の場所にあるのだと思います。突然に命を奪われた大震災、大津波の犠牲者の方々ひとりひとりの物語を耳にするたび、生きることにもっと真剣にならななくちゃと考えさせられます。
# by noyau-f | 2011-12-18 16:12 | 東日本大震災の日から
去る11/13(日)のご報告です。イギリス在住メディカルハーバリストとしてご活動されているリエコ・大島・バークレー氏によるセミナーをおこないました。リエコさんは来日されるたびにお忙しい中、仙台までお寄りいただいています。今回は震災後ということもあって、午後のセミナーは一般向きとして「震災後のハーバルケアについて」お話していただきました。ストレスケア、PTSD予防、リラックスなどさまざまな視点から使えるハーブたちをご紹介していただきました。
午前中の上級者向けコンプリートハーバルメディスンコースも含めて、その日お集まりいただきました皆さまからお預かりした受講料は、リエコさんからのご支援で諸経費をのぞいた全額を震災支援金にまわさせていたいております。一部はリエコさんから団体様へ、もう一部はノワイヨの非営利活動ノワイヨノットの「被災者による被災者支援プロジェクト」へ渡っております。
ご参加いただいた皆さまのご協力ほんとうにありがとうございました。

リエコさんからは再び支援物資もお預かりしました。タイムとリコリスのシロップと容器です。小分けにして配布するのに容器はとてもたすかることをお伝えしたら荷物がいっぱいのところ手持ちしてくださいました。

そして、個人的なお土産もいただいたのですが中でもこちらのフランスのビオ・チョコレートが美して! ターメリックで色づけされたホワイトチョコレートにヘンプの種とカレンデュラの花びらとジンジャーシュガーが散りばめられています。ヘンプのサクサクの食感とターメリックの香りでなんともはじめてのお味。ごちそうさまでした。
セミナーとご支援と今回もまたリエコさんには心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
※ノワイヨノットの「被災者による被災者支援プロジェクト」について詳しくは後日ご案内させていただきます。協力者の募集も12月中には開始する予定で準備中です。
# by noyau-f | 2011-11-27 15:58 | 東日本大震災の日から
< 前のページ 次のページ >