2015年 08月 22日
コリアンダーシード |
インド料理のスパイスとして知られているコリアンダーの種。乾燥すると柑橘系と似た香りが生まれ、よくいっしょに使用するクミンとは別のタイプのスパイスです。今回のハーブ料理講座では、まだ種になっていない未熟なグリーンの状態で食べてみていただきました。
コリアンダーは、タイではパクチー、中国は香菜、スペインではシラントロと呼ばれ、葉は生のままフォーやトムヤムクンなどにのせていただきます。根も炒め物や煮込みに使います。葉の個性的なお味は好き嫌いがわかれるようですが、種子はその味とはまったく異なるところがおもしろい。未熟のものは、さらにおもしろく、葉と乾燥種子のちょうど中間の味と香りなのです。
とても深い味で、料理のイマジネーションが広がります。ぜひ、ショコラティエにこのグリーンのシードをチョコレートに散りばめてほしいなあと思ったり。シンプルな素うどんにたっぷり散らして食べたいなあと思ったり。
コリアンダーは抗酸化作用、解毒作用(キレート)、消化促進作用などがあるハーブで、とくに抗酸化と解毒が注目され専門店ができたほどのようです。
ハーブ療法ではずいぶん前からコリアンダーが水銀を解毒することを知っていたので、いまブームになっているのは放射線のことや毒素のことなど考える人が増えたからなのかと思います。数年前に知人もコリアンダーシードを袋で持ち歩き、大さじ一杯をすくってボリボリ食べていて。そのやり方は驚いてしまって、過剰摂取にならないことを祈りました。
体内に溜まった有害金属(水銀、鉛、ヒ素、カドニウムなど)を排泄するキレート作用というはたらきがあることはネットで調べてもたくさん情報が出てくるほどですので、いつのまにか一般的に知られるようになっていたのですね。
玉ねぎやネギ、にんにくといっしょにとることで効果を上げられるそうです。
アロマテラピーでは種子を水蒸気蒸留法で得た精油を消化器系の不調(下痢、便秘、腸内ガスなど)に用います。強壮作用、誘眠作用もあります。リナロールを豊富を含み爽やかな香りです。
さて、きょうも料理教室のあとは残りものの整理。ディル風味のきゅうりスープとダークオパールバジル入りトマトサルサが少しずつ。夕食にいただきます。
by noyau-f
| 2015-08-22 18:22
| ハーブ