2015年 07月 28日
庭仕事のデスクワーク |
調べものが好きで、興味を持ったことはなんでもいつのまにか詳しくなってしまいます。子どものころからそうでしたが、20代に入ってすぐに出会ったデザイン会社でのコピーライターの仕事がその性質をぐっと強めたのだと思います。
その頃はまだインターネットが普及していませんでした。デザインする、コピーを書く、こういった作業は念入りに調べものをしてからはじめます。本屋さんでどっさりと資料を買い込んで、図書館に何度も通って、調べものはとても身体を使う仕事でした。
いまは知りたいことが、指一本で見つけられるのですから、身体も心もなまって当然ですね。
きょうのデスクワークは、庭のハーブ一覧と資料をつくるために、何を植えたかを振り返りながら書き込み作業。学名も記入しているので、購入した苗に付いていた写真入りのネームプレートの間違いを発見したりしてしまいます。これはコピーライターの職業病といいます。赤字と呼んでいましたが、まちがい文字に敏感なのです。
いちばんびっくりしたのは、ディルの学名がチャイブのもので記載されていたこと。誤字どころではなく、そもそも間違っている感じは、これが自分した仕事だったらと思うとゾッとします。
できあがってから見つけてしまった赤字は、ライターやデザイナーにとってトラウマになりかねません。いろいろ思い出し、コワイ!とふと独り言が出てしまいました。
植物は、学名で呼んであげたほうがしっくりとくるような気がします。ラテン語のおまじないのような音も楽しくて。
金曜日のハーブガーデン勉強会にまにあうよう、黒板に白ペンで学名のネームプレートをつくれたらと思っています。きょうは、その準備。庭仕事は外だけでなく、こうしたデスクワークもたのしみのひとつです。
ハーブをはじめて知ったときも、ハーブの姿や科名、原産地などを知りたくて、こんなふうに辞典や写真集を広げてワクワクと勉強していました。それはもう20数年も前のことで、その後は学術的な勉強に専念するようになって、少しさみしかったのかもしれません。私は植物が好きであること、ただそれだけです。はじまりの気持ちと変わらない感覚がよみがえります。
by noyau-f
| 2015-07-28 12:18