2016年 04月 18日
ギボウシ |
春の季節が訪れてから、生活の時間割が変わりました。講座などでお客様との約束がない日は、太陽の光があるうちは外仕事を。暗くなったら、資料づくりやデザインワークを。
こんなふうにほんとうは季節が変わったなら、暮らし方もそれに合わせるように変えていくことができれば私たちの心と身体も自然でいられるのでしょう。
現代社会に生まれたら、それは簡単なことではなくなってしまいました。山や森の中で現代社会とはちがう生き方に移動できたら私の望みは叶うのかなと思い、移る場所をさがしてみましたが、いろいろの事情で一旦断念することに。
それならば、この住宅地でどこまで自分の居場所を用意してあげられるか。昨年からチャレンジして1年になります。夫とふたりで自分たちの庭と家を居心地よく調えつくること。これは、趣味とはちがってたやすいことではありません。生きる場所を耕すのはたいへんなことだけれど、やらなければ、誰かが用意した場所で生きなければならないのです。そんな心の声を聴きながら、きょうも庭仕事。大きな石の前でひっそりと美しく輝くギボウシ。その曲線に話しかけられました。大切なことって目立たないからこそ神秘的なのです。気がついた人にだけ、そっと伝わって。私の生き方もそれがいい。
by noyau-f
| 2016-04-18 12:53